磐田市立磐田第一中学校
 
      
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校長室より

                                               磐田第一中学校 校長 山本敏治



令和元年度 入学式 式辞

 

 冬の寒さにじっと耐えた木々や草花が躍動する美しい春が巡ってきました。色とりどりの花が入学を祝うように咲き誇っています。このよき日に、磐田市教育委員会教育総務課長 薗田欣也様をはじめ、多数の御来賓の皆様方の御臨席を賜り、磐田市立磐田第一中学校の入学式が挙行できますことを、心よりお礼申し上げます。

 新入生165名の皆さん、ご入学おめでとうございます。本日から皆さんは歴史と伝統ある磐田第一中学校の一員です。本日の入学式に向けて心を込めて準備をしてくれた上級生や本校職員をはじめとして、全ての人たちが皆さんの入学を心待ちにしていました。皆さんの入学を心から歓迎します。

 さて、新入生の皆さんは、元号が変わり新たな時代となる節目の年に中学校生活の第一歩を踏み出します。中学校は、責任ある社会人になるための大切な義務教育最後の3年間です。この大切な中学校3年間で是非みなさんに身につけてほしいことがあります。それは、「自分のよさ、すばらしさを発見し、自ら輝いてほしい」ということです。そのために、次の二つのことを心にとめ、実践してほしいと思います。

 第一は、「学び続ける力を身に付ける」ということです。社会人になったら学ぶことが終わるのではなく、社会人だからこそ、そこで新たに必要なことを学び続けることが求められます。ただ机に向かうばかりでなく、部活動などで心身を鍛えるのも学ぶことの一つです。小学校までに学んだことを生かして、自分自身に学び続ける力、習慣を身に付けることは、将来、必ず皆さんの役にたつ力となります。

 学び続けるためには、明確な目標をもつことが大切です。目標ができると計画を考えるようになります。計画の先にあるのは行動や実行です。目標が自分を引っ張っていってくれます。中学生になったことを切っ掛けに将来やってみたい仕事のことを考えてみるとか、そのために、どの教科をいっそう伸ばそうかとか、部活動でこんなことをがんばってみたいとか、描くべき目標が皆さんの回りにたくさんあると思います。自分の目標に向けて、学ぶことの楽しさや、苦しさを乗り越えた時の満足感を積み重ねていってください。中学生になったこの機会に、自分の目標は何なのかを自分自身に常に問いかけながら、目標に向かって学び続ける力を身に付け、中学生の自分を輝かせていってほしいと思います。

 第二は、「思いやりの心をもつ」ということです。人は誰もがたった一つの大切な命を持つ、かけがえのない存在です。自分自身を大切にするとともに、相手の気持ちを考える、見えないところまで気を配る、想像する、そんな「思いやりの心」を磨いていってください。思いやりの心、気持ちは言葉や行動に現れます。優しい気持ちから発せられる温かい言葉や行動は、受け取る人の心を温めるとともに、人間関係をより豊かにしていきます。「あなたのことを大切に思っています」という気持ちを乗せた言葉や行動を交わし合うことにより、心の絆が強まり、自分の心も豊かになり、それが、自分自身を輝かせていくことにつながっていくものと考えます。正門付近に掲げてあるのぼり旗の「人と自分に一日一善」という言葉にもそのような願いが込められています。

 中学校では、学習や部活動等いろいろなことが変わりますので、今、皆さんは中学校生活への大きな期待の一方で、不安も大きいのではないかと思いますが、先生方はもちろん、上級生の皆さんが全力でサポートしますので安心して生活してください。

 保護者の皆様に申し上げます。本日はお子様の御入学おめでとうございます。本日から大切なお子様をお預かりするとともに、本校職員一丸となって、お子様の健全な成長を願い、誠実に全力で指導に当たって参ります。子どもたちの育ちの場は学校だけではありません。家庭と学校の信頼と連携の上に教育の成果が現れます。何か不安な点や心配な点等がございましたら、どんなことでも結構ですので、御相談ください。お子様が入学を果たした今日を機会に、共に手を携えてお子様の成長のために進みたいと考えています。よろしくお願いいたします。

 結びに、これからも本校は家庭、地域の皆様とともに子どもたちが輝き、笑顔あふれるぬくもりのある学校づくりを進めて参ります。今後とも、本校の教育に対しまして、一層の御理解、御協力をお願い申し上げ、式辞といたします。

平成31年4月4日


 

令和元年度 1学期始業式 式辞

 

 

 今年も、磐田第一中学校の丘に春がやってきました。

 今日から、いよいよ平成31年度がスタートします。今年は、元号が変わり新たな時代となる節目の年とも重なります。それぞれ上級生に進級した皆さんは、決意を新たにして、今日の始業式に臨んだことと思います。先ほどは、2人の生徒代表の本年度のスタートにふさわしい、力強い新学期の決意、抱負の発表がありました。担任発表もこの後あり、緊張もしていると思います。是非、今の新鮮(フレッシュ)な気持ちを忘れないでほしいと思います。

 新2年生の皆さんは、いよいよ「先輩」と呼ばれる立場になりました。1年生のよきお手本となるよう、先輩として磐田第一中学校の伝統を守り、また新たな校風作りに邁進してほしいと思います。新3年生の皆さんは、重みがある学校の司令塔となりました。最上級生としての誇りと自信を持って、この1年間を大切に過ごし、進路実現、自己実現につなげていってほしいと思います。

 さて、新しい年度の始まりとして、みなさんに日々の生活の中で常に心にとめ、実践してほしいことを2つお話しします。

 第1は、「学び続ける力を身に付ける」ということです。学ぶ習慣を身に付けると言い換えてもよいかもしれません。急速に変化を遂げている現代社会の中では、新たに必要とされる深い知識や技術、考える力等を身につけていくことが求められます。みなさんが社会に出る頃は、もっとその傾向が強まっていると思います。自分自身に学び続ける力、習慣を身に付けることは、将来、必ず皆さんの役にたつ力となります。

 学び続けるためには、先ほどの決意発表のような明確な目標、心に決めた志をもつことが大切です。目標、志が自分を引っ張っていってくれます。自分の目標、志に向けて、学ぶことの楽しさや、苦しさを乗り越えた時の満足感を積み重ねていってください。 

 第2は、「思いやりの心をもつ、磨く」ということです。人は誰もがたった一つの大切な命を持つ、かけがえのない存在です。自分自身を大切にするとともに、一人一人の気持ちを考える、見えないところまで気を配る、想像する、そんな「思いやりの心」を磨いていってください。思いやりの気持ちは言葉や行動に現れます。優しい気持ちから発せられる温かい言葉や行動は、受け取る人の心を温め、人間関係をより豊かにしていきます。特に、めざす一中生の姿にも示されているように、心のこもったあいさつや感謝の気持ちを表す「ありがとう」が、一中にあふれるとすばらしいと思います。あいさつや「ありがとう」も含め、「あなたのことを大切に思っています」という気持ちを乗せた言葉や行動を交わし合うことにより、友達との心の絆をより強めていってください。正門付近に掲げてあるのぼり旗の「人と自分に一日一善」という言葉にもそのような願いが込められています。

 始業式に当たり、「学び続けること、明確な目標、志」「思いやり」について話をしました。
 以上、皆さん一人一人が成長し、より一層すばらしい1年になることを期待して、始業式のお話とします。            


平成31年4月4日

                


令和元年度2学期始業式 式辞

 夏休みも終わり、今日から2学期が始まりました。1学期の終業式で、「人生2度なし」ということについて話をしましたが、みなさんはどんな夏休みを過ごしたでしょうか。学校での決められた時間割
ではなく自分で考え、「自分でつくった時間割」でいろいろな取組、体験をしたのではないでしょうか。是非その取組、体験を2学期に繋げていってほしいと思います。
 
さて、第101回全国高等学校野球選手権大会、いわゆる夏の甲子園は、大阪府の履正社高校の優勝で幕を閉じました。どの試合も、最後の最後まであきらめずに試合に集中する選手の姿が大変印象に残りました。私は、夏の甲子園というと、2007年に優勝した佐賀北高校を思い出します。佐賀北高校は、野球の名門というわけではなく、文武両道を掲げた県立の進学校です。その県立高校が、2回戦では延長15回でも決着がつかず、その再試合で勝ち、決勝戦では、8回裏まで0-4で負けていて、さらに、それまで1本のヒットしか打てていないという絶体絶命のピンチから、その後劇的満塁ホームランで逆転勝利を演じ、初優勝を飾りました。その佐賀北高校の部室前の看板に、「ピンチの裏側」という山本良樹さんの詩が掲示されているのだそうです。その詩を紹介します。

 

 

  神様は 決して ピンチだけを お与えに ならない             
  ピンチの 裏側に 必ず ピンチと 同じ 大きさの チャンスを  
  用意して下さっている               
  愚痴を こぼしたり ヤケを起こすと         
  チャンスを 見つける目が曇りピンチを 切り抜ける エネルギー 
       
  さえ 失せてしまう
  ピンチは チャンス
  どっしり かまえて
  ピンチの 裏側に 用意されている
 
 チャンスを 見つけよう

 

 
 

 この詩は、佐賀北高校の選手たちの精神的な支えになっていたということです。「ピンチの裏側に必ずピンチと 同じ大きさのチャンスを用意してくださっている」「ピンチはチャンス」という言葉は、私たちの日常生活の中で、大いに生かせるのではないでしょうか。2学期は、勉学の秋、スポーツの秋、芸術の秋等と言われる様々な実りの秋を中心とした学期であり、体育大会や合唱コンクール等の大きな行事も予定されています。3年生にとっては進路決定に向けた取組が求められる時でもありますし、1・2年生にとっても学校生活を充実させる上で大変重要な時期となります。一人一人の、そして学級の力が問われる学期にもなります。6月まで真剣に話し合って決めた学級目標達成に向けて、一人一人の心を一つにして取り組んでほしいと思います。入学式や1学期の始業式で、明確な目標、志に向かって取り組むことの大切さについて話をしましたが、目標、志をきめ、それをやり遂げようとしたらピンチ(困難)はつきものです。しかし、先ほどの詩のように、ピンチの次にはチャンスが用意されています。ピンチであきらめてしまったらチャンスは巡ってきません。愚痴をこぼしたり、ヤケを起こしたりするとせっかくのチャンスを逃してしまいます。失敗を恐れず目標・志に向かってチャレンジ(挑戦)してください。チャンスを信じて、見つけて果敢にチャレンジしてください。そして、チェンジ(変化)、自分自身を少しでも「なりたい自分」に変わることができるといいなと思います。2学期は3つのC(チャンス、チャレンジ、チェンジ)を意識して生活し、充実した2学期になることを期待して、2学期始業式での話とします。

令和元年8月27日

 

令和元年度2学期終業式 式辞


 

 2学期が今日で終わります。2学期を振り返ると、何と言っても各学級の総意を結集し臨んだ体育大会と合唱コンクールが思い起こされます。いずれの行事も、一中としての誇りとパワーを発揮することができました。それが「感動」という形で、見ている人たちにも確実に伝わりました。

 2学期の始業式で、「ピンチの裏側」という詩を紹介し、「ピンチの裏側に 必ずピンチと 同じ 大きさの チャンス」があるという話をしながら、2学期は3つのC(チャンス、チャレンジ、チェンジ)を意識して生活してくださいという話をしました。先ほどの体育大会、合唱コンクールでは、どの学級でも練習が思うようにいかないなどの悩みや問題点等があったかと思います。しかし、そのピンチを学級の課題として受け止め、みんなの力を結集してチャレンジし、乗り越えてチェンジできたという事実は、皆さんの宝物だと思います。また、これら行事以外にも、学習において、生活において、さらには生徒会活動や部活動などにおいて、この3つのC(チャンス、チャレンジ、チェンジ)を経験した人が多いのではないでしょうか。
 先ほどの大久保さん、河野さん、落合さんの発表にも、「自分たちはどうやったら上手くなれるか考えた。どう改善すればよいか意見を出し合った」「自分の殻を打ち破ることができた。去年以上に達成感を感じた。」「自分を変えるチャンスだと思った。学級の成長を感じることができた。」等の話がありとてもうれしく思いました。

 目標、志を決め、それをやり遂げようとしたらピンチ(困難)はつきものです。

 フィギュアスケートで、2014年のソチオリンピックそして4年後2018年の平昌(ピョンチャン)オリンピックにおいて、2大会連続で金メダルを獲得した羽生結弦選手は、怪我から調子を崩し、思うような成績・結果が残せられない時期がありました。しかし、その苦しい状況を乗り越えて2大会連続の金メダル獲得。それをなし得たのは、彼の思考法、考え方です。例えば、インタビューで、「自分が弱いと思えるときは、強くなりたいという意思があるとき。だから、逆境や自分の弱さが見えた時が好き」とか、「壁を乗り越えて見えるのは、壁ですね。人間とはそういうもの。課題を克服し、また何かを乗り越えようとすることに関して、僕は人一倍欲張り」と答えています。自分の弱さや壁を、前向きにとらえることができています。 
 困難に出くわしたとき、または、上手くいかなかったとき、大きく2通りの人がいると言われています。一つは、「無理だ」「だめだ」とあきらめてしまう人。もう一つは、羽生選手のように折れない心であきらめずに取り組み続ける人。「無理だ」とあきらめてしまう傾向が強い人は、結果にばかり目がいってしまい、結果が好ましくないと、そこに怒りや不安等が増大し、最後には「やっても無駄だ」と後ろ向きになってしまうのだそうです。

 一方、あきらめずに取り組める人は、結果や状況に一喜一憂しないで、失敗を繰り返す中でも、失敗から学び、自分の成長を感じながら、自分と向き合っているそうです。自分の今の状況に対して、前向きに、自分と向き合い、不安や怖れに打ち負けないでしなやかにこなしていくという心のもちかた、つまり、「折れない心」が大切だということです。
 さて、明日から冬休みです。3年生にとっては、進路実現に向け大切な休みとなります。1、2年生にとっても、1年の区切り、新しい年に向けてスタートを切る休みとなります。一人一人が、自分自身と向き合い、自分自身の弱さ、課題も含め、今の自分をきちんと振り返り、新しい年の決意、目標を定めることのできる冬休みにしてほしいと思います。自分と深く向き合うことが、自分を変えるだけの意識、パワーの高まりにつながると思います。短い冬休みですが、病気や事故に気をつけ、充実した休みになることを期待して終業式の話とします。

令和元年12月24日

令和元年度3学期始業式 式辞

 

 

 

新しい年 2020年、令和2年が始まりました。そして、いよいよ1年のまとめの3学期が始まります。先ほど代表の荒井さん、山田さん、永島さんがそれぞれ自分と向き合って定めた決意や目標を堂々と述べてくれました。ここにいるみなさん一人一人が、自分で定めた決意や目標を常に意識し、なりたい自分により近づけるよう充実した3学期になることを願っています。
 目標をもって最後までやり抜くことの大切さについて、青色発光ダイオード(LED)を開発し、平成26年にノーベル物理学賞を受賞した浜松市出身、名古屋大学の天野浩教授について話をします。LEDは、現在、照明や信号機、映像機器、スマートフォン等に使われ、私たちの生活にはなくてはならないものになっています。光の3原色(赤、緑、青)が揃えば、それらを混ぜ合わせて全ての色を作り出すことができるのですが、当時、3色の内、青色LEDだけが開発に困難を極めていたそうです。そんな状況の中で、当時名古屋大学大学院の学生だった天野さんは、1年間で正月元旦を除く364日実験室に閉じこもって実験を行い、2年間で1500回以上の失敗を重ね、国内外の研究者が相次ぎ断念する中、ついに青色LEDの材料となる半導体「窒化ガリウム」の結晶化に世界で初めて成功したのです。野教授の故郷浜松の子供たちに向けたメッセージが、以前、中日新聞に掲載されていましたのでその一部を紹介します。「まだ私は人生の途中ですが、これまでの自分の人生を振り返ってみると、大切だと感じるのは、まず人生の目標を立てること、次に目標を立てることができたら、最後までやり抜くことでした。人生の目標を立てるというのは、私には簡単なことではなかったです。君たちと同じ子供の頃や高校生の頃はもちろん、大学院生の半ばまでは自分は何をすべきか分からず、ずっと考えておりました。安易に妥協せず、とことん自分の頭で考えた目標ならば、その達成のためにどのような困難があってもへこたれないと思います。(略)」また、「今から考えると、もっと勉強して、いろいろなことに興味を持って自分で積極的に取り組んでおけば良かったな、と反省しております。」ともありました。

 天野教授は、皆さんと同じ子供の頃から人生の目標を、自分と向き合いながら自分の頭で考え続けていたのでしょう。自分で考え自分で決めた目標だからこそ、その達成に向けて最後までやり抜くことができ、それが偉業に繋がったのだと思います。天野教授のように人生の目標とまではいかなくても、先ほど発表のあった、3学期の目標等、もう少し短期の目標においても、自分の頭でとことん考え自分で決めた目標であれば、困難にもへこたれずやり抜くことができ、2学期に話をしたチェンジ「自分を変えること」にもつながっていくと考えます。
 新年に際し未来に思いを馳せ、「自分の頭でとことん考え自分で決めた目標に向かって、最後までやり抜こう」ということを伝えて始業式の挨拶とします。一歩進んだ新しい皆さんの姿を期待しています

 

 

 

令和2年1月7日